Scotland #13


 

グラスゴーでの個展を終えて、一路北へ、ダンディーという街に滞在中。こちらに来てから2日間が経つけれど、中心街はおろか、食材の買い出しのみで、あとはずっと家に(いや、ソファに)います。グラスゴー終盤からひどくなっていた腰痛のため、安静にしているのです。一昨日より昨日、昨日より今日と少しずつ良くなってきているので、旅の長さを考えれば、ここは我慢。街の様子はまったくわからないけれど、代わりに、詩を書く時間ができて、好都合。
幸運にも、グラスゴーでは、2書店で、詩集の取扱が始まりました。ひとつは、CCA(Centre for Contemporary Arts)のなかにある書店「Aye Aye Books」。世界中の個人出版本や芸術家の限定本などを扱っています。もう一店舗は、The Project Cafeの一画にある「poetry bookshop Tell It Slant」。こちらは、もうその名の通り、詩に特化した書店。どちらの書店でも、日本人という珍しさ云々ではなく、装丁を確かめられたり、中身もじっくり読まれたり、吟味された上での取扱決定だったので、本当に嬉しいニュースです。
営業日と書いてあったのにやっていなかったり、やっと入れたら店主がいなかったりで、重い書籍をかついでの家と書店の往復を、なんだかんだで3日繰り返しましたが、粘った甲斐がありました(腰痛は完全にその代償)。書店のことは個展の来場者から教えてもらったので、規模にこだわらずに個展を開いてよかったと思います。旅に出る前からすべて調べ尽くして動くのもいいけれど、その場その時に展開していく旅、そんなペースが、ぼくはやはり好きです。

 

 

 

 

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