リトルプレスはじめます。
2012年、してきなしごとは、
思い立って、かつ、思うことあって、
リトルプレスづくりをはじめます。
してきなしごとの主な働きの一つは、
広告デザインやその制作にまつわるディレクションです。
なかでも、NPO/NGOや学校などのPR広告やイベント広告を多く手がけています。
いわゆるソーシャルな課題についての広告デザイン・ディレクションです。
この場合、その主体は、してきなしごとに仕事を依頼してくれたクライアント、
NPO/NGOや学校ということになります。
もう一つは、本を使ったイベント「ブックパッカー」と、
相談型の貸本屋「ブックパッカーのアンテナサイト」の運営です。
イベントないし貸本屋に集まるひとたちが、自らと、他者と、世界と
「会って、話す」時間と場所のディレクションです。
こちらは、参加者・利用者の方々が主体になります。
してきなしごとは「会って、話す」をテーマに働いていますが、
してきなしごと自身が、その「会って、話す」主体にはしてきませんでした。
「媒介者」であるしてきなしごとが、仮にもし主体性をもって動いた場合、
ついバランスを欠いて、自らを運営することが困難になりそうだったからです。
未完成な自分の力量を判断しかねる。そんな状況でした。
2012年、してきなしごとは、独立3年目を迎えます。
自信がついたとか、完成度が増してきたといった肯定材料が揃ったわけではありません。
単純に「会って、話したくなった」のです。
自らの言葉を、自らの姿そのものを通して、人に話しかけ、返事を聞き、語り合いたくなった。
ひょっとすると、とんでもないことをやらかしてしまうかもしれないドキドキ感があるのを知って、
それでもなお、その衝動を、素直に受けとめ、走らせることにしました。
してきなしごとのコックピットに乗っているのは、ぼく、ウチダゴウです。
いまのぼくのはじまりであり、ぼくそのものである「詩人」を、
リトルプレスというかたちで、2012年、世に出してゆこうと思います。
制作の過程で、さまざまな世界でそれぞれの仕事を営んでいるひとたちと遊んでゆくつもりです。
そのプロセスもまた、「会って、話す」ものにしたいのです。
先にどんな展開が待っているのか、皆目見当がつきませんが、
どうぞお付き合いくださいよう、よろしくお願いいたします。
2012年1月16日
してきなしごと 代表 ウチダゴウ