谷中ビアホール

 

東京といえば、すべてがファストにダイナミックに生まれ消費される大都市のイメージがついてまわるが、それはある意味、ステレオタイプな見方かもしれない。日暮里駅から谷中霊園を抜けて歩くうちに、歩くペースも呼吸も落ち着いてゆき、下町の古民家に囲まれる頃には、時間はスロウに流れ、散る花の影や路地を走る子どもたちの小さな息づかいを感じられるようになる。そんな上野桜木で、下町の魅力をかねてから伝えてきたカヤバコーヒーが2015年、三軒屋敷を新たに改装。パン屋「Kayaba Bakery」、塩とオリーブの店「おしおりーぶ」などがオープン。そのうちのひとつ、3月14日にオープンした、ビアホール「谷中ビアホール」のシンボルマーク・ロゴをデザインしました。

シンボルマークは、谷中の文字をかたどった、ビール片手に上機嫌なおじさま「谷中男爵」の絵柄。多くの人が昔懐かしい風景に染まって心和むことを期待して訪れる下町。老若男女また海外からの観光客の心がほぐれるような愛されるキャラクターデザインを念頭に描画しました。多くの居酒屋ではビール片手に愚痴をこぼす大人が多い時代。谷中ビアホールに訪れる人たちには、愚痴ではなく明るい笑顔を思わずこぼしてもらいたいという願いも込めて、ハッピーな表情にしました。

ビール愛好家の喉を唸らせてきたアウグスビールによるビアホール。これまで人気を博してきたラガー・ホワイトエール・IPAとともに、ビアホールオープンを記念して新たに作られた、ここでしか飲むことのできないオリジナルビール「谷中ビール」を飲むことができます。どうぞお楽しみください。

 

谷中ビアホール  /  Yanaka Beer Hall
www.facebook.com/yanakabeerhall

 

上野桜木あたり  /  Uenosakuragi Atari
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