ランテルナムジカ in 信州

Flyer

 

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2013年10月5・6日に北軽井沢で開催される小さな本のお祭り「Book-nick in Kitakaruizawa 2013」の目玉企画のひとつ、音楽家・トウヤマタケオと画家・nakabanによる幻燈演奏会「ランテルナムジカ」のフライヤーをデザインさせていただきました。「これを使ってください」と送られたnakabanさんの画をどう扱うか、とても緊張したこと。ピアノと絵と幻燈によって生まれる、その空間と時間に居合わせた人だけが旅することのできる幻想的な世界の描写は、その場そのものにしかできないし、それをあらかじめ描いてしまうのも惜しかったので、フライヤーでは、演奏会直前、期待と興奮を胸に秘めながらその開演を待つあの静けさだけを描こうと思いました。

ランテルナムジカ参加者がもれなくもらえる、チケット兼用の「nakaban 特製しおり」もデザインしました。両会場どちらでも、参加申込をされると、当日会場にてチケットがわりとして、このしおりを受け取ることができます。絵柄は3つ。モノクロで届いた画のまとっている空気をできる限りそのまま、参加申込をしてくれた方々にお届けしたかったので、デザインはとてもシンプルに、文字情報は必要最小限にして、デザインの一部として溶け込むよう、心掛けました。洋紙は、針葉樹の未晒パルプと広葉樹の晒パルプを配合した原紙をベースにしたカラークラフトペーパー「ファーストヴィンテージ」。風合いも然ることながら、イベント企画をする本とコーヒーのお店「麦小舎」がある北軽井沢の森に、まさにぴったりの逸話でした。多様な色展開をしているこの洋紙のなかで、今回選んだのは「ブルーグレー」という色。信州の秋、夕暮れから始まる幻燈演奏会の「光と闇、メロディーと静寂、一瞬と永遠」(フライヤー案内文より)を表現してくれそうな色合いでした。チケットとしては172kgとやや厚めにしてあるので、イベント終了後には、しおり、そして記念品として長く愛用したくなると思います。

 

信州の、森の音楽堂と、街の蔵で、このふたりの演奏会が聞ける機会はそう多くありません。ぜひこの機会を逃さずに、お時間ある方は足を運んでください。

 

Book-nick in Kitakaruizawa 2013 公式サイト
http://book-nick.mugikoya.com/

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