channel0053 第5回
「さっき卒業したばかりの元大学生に聞く“これまで・いま・これから”の話」

 

3月25日の夜、標高700メートルの里山からお届けするUstream「channel0053」の第5回を配信しました。

出演してくれたのは、夏頃からブックパッカーのアンテナサイトを利用してくれていた信州大学4年生の坂野篤志くん。出演してくれたまさにこの日、彼は卒業を迎えたのです。そして卒業式を終えてまっすぐアンテナサイトへ。ひとつの大きな節目の真っただ中に立ったいま、彼の目に映る世界をぐるり一回り、語ってもらいました。

京都で生まれ育ち、大学生活を松本で送り、そして来春から横浜で暮らし、仕事をはじめる坂野くん。ぼくが彼と初めて出会ったときに強く印象に残っているのは「いつか松本に戻ってきたいと思っているんです」と言っていたこと。町の風情も文化も歴史も豊かなイメージの京都で生まれ育った青年がそれでも松本を推す、その感性はどこにあるんだろうと気になったのです。トークのなかでも松本という土地の琴線について触れてくれています。外地からやってきた人たちにとっての「松本の魅力」は何なのだろうと気になる方はぜひ。

ぼくが感じる坂野くんの魅力は、“聞いて、話して、聞いて、話して”の営みが滞りなく心地いいこと。今回のトークで、大学生活・松本での4年間を振り返るなかで、幼い頃から参加していた英語教室の活動についても話してくれました。0歳児から大学生までが縦割りのグループを作って遊んだり交流キャンプへ出かけたりする。そのなかで子どもたちがまっすぐに感じてまっすぐに反応する、言葉にする、表情を浮かべるさまに触れて、これが大事なんだ、こうあっていいんだ、と感じたのだそう。ジェネレーションギャップを超えてコミュニケーションをする場に居続けたこと。思いのままにアウトプットすることの生命感に気づいていたこと。それが坂野くんの“話していて心地いい”と感じる根拠なのかもしれません。

大学4年間とその前後について、立ち止まり、振り返ってくれた1時間半。長いけれど、観てもらえたら嬉しいです。話しながら、振り返りながら、ふと思い出して、また話して、考えたりして、尋ねてみて、また話す。学生時代に多くのひとたちが経験していた、一見すると無駄に感じる、しかし実はとても豊かなそんな時間のことを思い出せるのではないかと思います。ぜひご覧ください。

 

 

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