Scotland #06

 

春のScotlandに来て、もっとも驚いたのは、桜がそこらじゅうに咲いていることだ。今年の桜は見られないなと思っていたら、なんてことはない、毎日桜並木を歩いている。冬のScotlandで、しかもHighlandsの春を待つ凍えるようなHeathの大地に共鳴していたから、不思議な気持ち。先週のReading Partyの後、ぼくがpubを苦手にしていると聞いて、Adamが一杯付き合ってくれた。思えば、日本でも居酒屋は苦手なので、外国だから、pubだから、というわけじゃないらしい。人が多くて、大騒ぎで、声を張らないといけない場所で、あまりすることがないみたい(笑)。週末は、Firth of Forthに浮かぶinchcorm islandへ。スコットランド独立戦争ではEnglandの襲撃に何度も遭い、二度の世界大戦でもEdinburghにもっとも近い要塞になるなど、歴史の荒波に常に立たされていたことがうかがえる島。大砲の跡や廃墟と化した教会が残るものの、いまやsea gullsの楽園となっていた。あまりにもシャッターチャンスが多く、おかげで奇跡的な一枚が撮れた。こちらに来てから何度も「How are you doing tomorrow?」と訊かれる。そして「I’ll decide it tomorrow morning.」と答えている。意外にみんなスケジュールが決まっているんだなあと思っていたら、そういえば日本でも同じ会話をしていることにふと気づく。amijokで「剛くん、今日は仕事?」と訊かれ、「あ(☜ここでいつも想定外の質問だと驚いている)、うむむ、たぶんね。」と答えてばかりいた。大人としてどうかと思う。だけれどそんな暮らしぶりだからこそ、散歩の途中でStockbridge Marketを見つけ、人懐っこいおばあちゃんから、アンティークの薬缶とカトラリーを譲り受けることができた。ぼくの名前をえらく気に入って、去り際「See you again, Go!」と2〜3度繰り返していた。楽しくて、彼女の名前は聞き忘れてしまった。

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