平松良太の『3』


 

音楽家・平松良太の新譜『3』がリリースされた。なんとも、やさしい20曲。ぼくが昔ピアノを習っていた頃、「あなたは、どの鍵盤を叩いても、かなしい音がする」と先生は言った。平松良太はやさしい音がする。時折かなしい音やいたずらな音が顔をのぞかせるけれど、全部やさしい丘で起こっていることだ。ぼくの詩も時折やさしかったり、強かったりするけれど、そこにはいつもかなしい風が吹いている。風、土、水、火。人にもいろいろあるのだろう。平松良太の「reprise」が流れてきた。つい誘われて、ぼくもやさしい詩を書きそうだ。

 

 

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