山崎誠 / ポスター

 

衆議院議員・山崎誠氏の広告ツール一式のデザインを行いました。

依頼を受けた広告ツールのうちのひとつ、ポスター。方針は、顔と名前の認知のためのポスターではなく、山崎氏が政策提言のなかで大事にしている「自然・社会・人間」を表現すること、そしてもうひとつ、「見たいポスター」を作ること。事務所のある横浜市緑区・青葉区のなかで、山崎氏が100年後に残したい自然や町並み、人の暮らしのあるいくつかのスポットをロケ地に選び、撮影しました。

写真を撮影してくれたのは、長野県小谷村に暮らすフォトグラファーの前田聡子さん。人の素顔をすっと浮かび上がらせるとても素敵な写真を撮影します。政治家という肩書きの下にある、そしてそれこそが政治家としての彼の水源であるはずの、山崎誠本人の素顔を撮りたくて、彼女に撮影をお願いしました。

 

 

 

写真のなかで山崎氏が乗っている自転車は、学生時代、彼とともに日本や海外を旅した供。広告ツールを一新することが、山崎氏にとってもその原点に立ち戻って、これからを見定める契機にしてもらうため、彼がいま大事に思う場所を自転車とともに走ってもらいました。撮影中、愛車との逸話を語る山崎氏。糸魚川から松本に通じている「塩の道」を野宿をしながら走ったこと。「あのとき見た自然や里山の風景、今でも目に浮かぶ。やっぱり子どもにもあの景色を残したいよね。」政治家が、こういう話を、意図的でなく自然に語ってくれることを、ぼくもそのとき嬉しく思いました。

 

 

 

制作したポスターは、全部で4パターン。2012年年明けに印刷したものはそのうちのまず2パターン。それぞれ異なるキャッチコピーを書きました。また、コピーとともに、山崎氏がかかげる5つの政策提言をコンパクトにまとめて掲載しました。

制作にあたって打ち合わせを重ねるなかで、気づいたことがあります。国民の政治への不信感が絶対的なものになりつつあるいま、政治家はどうしても「国民に受け入れられる発言をしたい」と思ってしまうという点。そして、それこそが不信感の原因であることに気づいていない、あるいは気づいていてもシフトする踏ん切りがつかないという点です。今回、すべての広告ツールを一新するという契機に、その点も思い切ってシフト。山崎氏が本心から掲げる政策提言を、具体的に、明確に、公開してもらいました。

他2パターンも追って印刷、主に緑区・青葉区にて掲示されます。

 

 

 

それぞれのポスターには、この撮影場所の名前もさりげなく表記してあります。ベッドタウンとしての要素が濃い青葉区に暮らす人たちに、この町にどんな自然や町並み、人の暮らしがあるのかを、山崎氏のポスターを通して知ってもらえたらと企画。撮影前にはぼくもすべてのロケ候補地をまわり、撮影当日も同行しましたが、田園風景や丘陵地の住宅街、親子が遊ぶ大小さまざまな公園、駅前の古くから続く商店街など、覗けば覗くほど、豊かな表情をもつ町でした。

町中でもし見かけたら、今度の休日、ぜひ家族でロケ地探しに行ってみてください。道中目に映るすべての景色や音、匂いに感性を研ぎ澄ますと、いつもの町もまた新鮮に見えてくるはずです。

 

 

ちなみに、以下が、第1弾印刷のもう1パターン。

 

 

 

 

 

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