八王子古本まつり第1回

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八王子の古書店「げんせん舘」が中心となって、八王子では初めてとなる古本市「八王子古本まつり」を開催することが決まり、イベント全体のアートディレクションおよびデザインをやらせていただくことになりました。

古くは城下町・宿場町として発展した八王子市も、いまではいっぽうでベッドタウンや学園都市の色も濃くし、市を流れる浅川や隣に位置する高尾山など、自然環境の豊かさでも注目を集めている、新旧入り交じる町です。古いものと新しいもの双方のもつ魅力を引き出して、まだこの町の魅力を知らない八王子の若いひとたちに伝えることはできないか。そんな意図がある古本まつり。

キャッチコピーは、「ふるいのも、あたらしいのも、キラキラできる。」です。もうそのまんま。そして、江戸文字のタイトル、大正・昭和スタイルのデザイン、本のロゴなど、古本まつりのポスターに必ずあるようなデザインをしませんでした。なぜなら、ポスターが貼られる各店舗が、すでに長い歴史をもっているから。ポスターも同じテイストでは印象も弱いし、新旧のコラボレーションという方向性にも合いません。歴史ある気配を漂わせる店舗に、新鮮な風が吹き抜ける爽やかなポスターを貼ったときの心地よさこそ、八王子市の魅力を伝えるすべなのではないか、そちらのほうが若いひとたちの目を留めるのではないか、と考えた結果のデザイン。

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