原田陽&長崎麻里香デュオリサイタル

 

2014年9月、東京・銀座の王子ホールにて開催される「原田陽氏&長崎麻里香デュオリサイタル」のフライヤーをデザイン。出演者は、ヴァイオリニスト・原田氏とピアニスト・長崎氏、そしてゲストにチェリスト・小林奈那子氏が参加する。

今回のリサイタルのテーマは「若さ」。演奏曲はクラシックの本格的な楽曲だが、どの楽曲もそれぞれの作曲家が20代の頃に書いた「若書き」のものであること。さらに出演する彼ら自身がクラシック音楽の若手であること。「“今日”を精一杯生きて」いた作曲家たちの「ほとばしる情熱」やそれ故に「ちょっぴり空回りしてしまう」(鉤括弧内は原田氏によるリード文より抜粋)、そんな“若さ”故の魂をつくりあげたい — 原田氏からうかがった思いを受けて、デザインをしました。

この仕事を持ちかけてくれたのは、メインビジュアルを撮影したカメラマン・疋田千里さん。“若さ”がもたらす勢い、新風、どこまでも広がる可能性を、一点の曇りない青空とともに撮影、表現していただきました。その挑戦心もデザインに落とし込みたかったので、いわゆるクラシックコンサート的なデザインからは離れ、出演者のドラマ — 舞台上に上がれば真剣勝負に挑む音楽家たちが、ふだんどんな“ありのまま”を生きているのか — を描くことに注力しました。

ハンドライティングによるタイトルロゴ、右上がりの流れるようなライン取り、余白の取り方など、すべて“若さ”を表現し、また出演者の挑戦への追い風になればと願いも込めました。

 

 

原田陽 & 長崎麻里香 デュオリサイタル ゲスト チェロ:小林奈那子

2014年9月7日(日)13:30 open / 14:00 start
銀座四丁目・王子ホール www.ojihall.jp

 

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